地図よもやま話
第20話 歩行者ナビと経路検索
| 課長、どうしたんですか暇そうな顔して。 | |
| あん? | |
| そうですよ。なんか手持ち無沙汰のようですね。 | |
| だっ、だれが手待ちのブタさんだとぉ。失礼な。むかつくやっちゃ。むかつくと言えば、この間、む、む、む、むかつく事があったぞ。 | |
| ど、ど、ど、どうしたんですか? | |
| あるお客さんのところに初めて行くので、事前に某サイトで地図の検索をして、経路検索までやって結果を印刷して万全の準備をしたのさ。 | |
| そしたら、どうしたのさ。 | |
| あー、ほいさっさ。 | |
| お、お、おまえら、おちょくっとるのか?ほいでだな、現地にいったわけさ。で、経路をよく見ると道路の真ん中 に経路の線が引いてある。 | |
| そりゃそうでしょう。 | |
| なんで、そりゃそうやねん。歩行者は道の真ん中歩かれへんやんけ。 | |
| 経路検索をするには、道路ネットワークの情報が必要なのですが、今、普及しているのはカーナビとかに使われている1/25000のデジタル道路地図の道路中心線ネットワークですからね。 | |
| そんなこと、オレの知ったことじゃないが、とにかく道路の真ん中は歩けないから経路に沿って道路の右側を歩いてだな、左に曲がる角の ところに来てふと見ると信号がない! | |
| 渡れなかったんですか? | |
| そう。横断歩道もないし、国道で車がびゅんびゅん通ってて危なくて渡れやしない。 | |
| で、どうしたんですか。 | |
| 仕方がないから、信号のある交差点まで戻らないといけなかった。 無茶苦茶むかつくで。 | |
| ハッ、ハッ、ハッ。 | |
| 笑うな!それでだな、戻ってから交差点をわたってその左に曲がる所に行った。で、経路案内では、「○○」の角を左に曲がると書いてあるんだが、左に曲がる道が二つある。 | |
| はぁ? | |
| 極端に言うと、進行方向に対して60度と120度という感じで二つの道がある。でも地図には左に曲がる道は一つしかない。どっちに行けばいいんだ! | |
| で、どっちに行ったんですか? | |
| 手前のほうの道を行ってたら、どうも間違ってそうだったんで引き返してもう一つの道を行ったら正解だった。ったく、えらく遠回りをさせられて、おまけに遅刻して、お客さんに地図やってる人が迷っちゃいけませんねと言われてしもうた。 | |
| 怒り心頭ですか。 | |
| まったくだ。それから、もう一つ。駅からある会社に行くのに、経路検索すると公園の周りをぐるっと回る経路が出て来て、行きはその通りに行ったんだけど、どう見ても公園の中を突き抜けたほうが早くて、帰りはそうした。 | |
| う〜ん。それも道路ネットワークを使っているからですね。公園内の道路は車は通れないから。 | |
| だいたい歩行者ナビで道路中心線はないだろう。横断歩道とか歩道橋や地下道はどうしてくれんねん。 | |
| そういうデータはないんですよね。商業用のデータでは。実験的にはいろいろ作られていますが。 | |
| 最近、ある地図会社が歩行者用のネットワークデータを作ってますね。 | |
| それが出来れば、歩行者用の経路検索が出来ますよね。 | |
| ちょっと待った。経路検索なんかしてくれなくても、地図がちゃんと出れば自分で行くがな。 | |
| でも、こないだは経路検索したんですよね。 | |
| そう。だから痛い目に会った。出てきた経路は最短経路を求めたんだと思うんだけど、よく地図を見ると最短ではないけど、もっと分かりやすい経路があるんだよ。大きな道を行く経路でちゃんと曲がり角にしっかりしたランドマークもあって。しかも、さっきの最短経路との距離の差はせいぜい10mか20mなんだよな。 | |
| だったら、その分かりやすい方の道を行ったほうがいいと。 | |
| そう。だから経路検索なんて大きなお世話だ。地図があれば自分で経路を決める。だいたい、道路を渡るときに信号が赤だったらその次の信号まで歩いたりするよな。でも、経路検索すると渡る信号も決められて、赤でも待つというのはナンセンスだろう。 | |
| 課長の人生、信号任せですか。 | |
| なんで人生まで話が飛ぶんだ。それに歩行者の場合、さっきも言ったように地下街とか歩道橋とかあって、本当にきちんとナビゲーションしようとしたら、そういうのにも対応しないといかん。 | |
| データ作る人、大変そう。 | |
| 大変だから今までなかったんですよね。でも、こういう時代になっていよいよ歩行者ナビが出来る環境になってきて、データがないのが露見しているといったところですね。 | |
| そう。時代の動きは速い。 | |
| 速いといえば、今年もあと少しになってきましたね。 | |
| そうですね。速いですよね。 | |
| 昔、ある所に坊さんが二人いました。 | |
| はぁ? | |
| (ひそひそ)お正月が近いから、坊さんが二人で和尚がツーという駄洒落をいうつもりだよ、きっと。 | |
| (ひそひそ)それ、古いですよね。 | |
| で、その二人は独身だったので彼女がほしかった。 | |
| あ、違う展開。 | |
| 色気の多い坊さんですね。 | |
| それで、ねるとんパーティーに出まくったが、ちっとも彼女が出来ない。 | |
| かわいそうに。 | |
| で、あまりにフラれてばかりなので、ねるとんに出るのがだんだん苦痛になって、もういい!...となった。 | |
| それで? | |
| もういい!苦痛ねるとん、和尚がツー。 | |
| はぁ? | |
| (ひそひそ)お正月の歌だよ。まあ、課長にしては上出来ですね。(ひそひそ)つまんないけど。 | |
| 課長にしてはとは、どういうことやねん。さっき一生懸命考えたのに。 | |
| 暇そうに見えたのは、実は考えてたんですか。見えないなあ・・・ | |
| むかつくやっちゃ! | |
| まあまあ、怒らずに心穏やかに新年を迎えましょう。このよもやま話も今年はこれが最後、全国の隠れファンの皆様ありがとうございました。 | |
| いるのかよ、そんな人。 | |
| 清水さん、高山さん、高尾さん、ご声援ありがとうございました。 | |
| たった3人かよ。 | |
| この3人は隠れていないファンです。隠れファンはもっと・・・・ | |
| 会社で仕事中にこれを読んでて、ニヤニヤして周りから不気味に思われている人もいるそうな。 | |
| 来年もまた、ニヤニヤしてくださいね。よいお年を! |
Copyright(C) 2004 IRI-Ubiteq Inc. All Rights Reserved.









