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第22話 アドレスマッチング

中山由美 アドレスマッチングって知ってますか?
水田課長 な、な、何だよいきなり。アドレスマッチングだとぉ? えーと・・・・その・・・・あのー・・・・・ちょっと待ッチング。
安村主任 いやあ、さすが課長ですね。自分の知らないことを聞かれても、さりげないジョークで切り抜ける。さすがです。
水田課長 そ、そ、そうかなあ。
安村主任 すばらしいですね。ウィットの固まりって感じですよね。
水田課長 いやあ、それほどでも・・・。
安村主任 さてと、冗談はさておき・・・
水田課長 じょ、じょ、冗談だったの?
安村主任 アドレスマッチングはGISを導入するときの基本事項ですよ。
水田課長 え?でも、GISのカタログとかに書いてないよな。
中山由美 カタログはGISの機能や応用例などが中心ですよね。アドレスマッチングは、主に導入時にするものですから。。
水田課長 なんで導入時にする基本事項を書かないんだよ。
安村主任 まじめにやると結構コストがかかるし、かといって完璧に出来ないし、下手すると導入コストがかかりすぎてお客さんを失いかねないので、あまり大きな声で言わないんじゃないですかね。
水田課長 なにぃ! そんなん大きな声で言ってもらわんと困るやんけ。で、そのアドレスマッチングって何なんだ?
安村主任 簡単に言うと、空間に関するテキストデータを座標に変換することです。
水田課長 はあ?何のこっちゃ。ちっとも簡単じゃないぞ。君は、簡単なことを難しく言う天才だな。
安村主任 何すか、それは。
水田課長 なんで、そんな事しないといけないんだ?
中山由美 例えば、顧客のデータベースがあって、それを地図上に表示させたいとします。データベースには住所が入ってますが、住所のような文字データだと場所が分からないんです。
水田課長 住所が分かれば場所は分かるやんけ。
中山由美 GISでの表示は座標がないとできないんです。でも、顧客のデータベースには緯度経度のような座標は通常入ってないですよね。そこで住所のデータから座標を求めるのがアドレスマッチングです。
水田課長 そんなんそんなに難しいことなのか?
中山由美 日本は欧米と違って住所体系が複雑ですからね。欧米だと、例えば道路に沿って左が奇数、右が偶数で順番に家の番号がつくというような規則性があるんです。でも日本の場合は、規則があるようなないような一貫性のとれてない形になっています。
水田課長 そういえば、前に住所を頼りに客先を探していて、そこは一丁目6番だったんだけど4番、5番と通って次のブロックかと思ったら、突如8番とかになって途方に暮れたことがあった。6番はどこへ行ったんだぁーーーーー。
安村主任 そう。そういう風に規則性がないから困るんですよ。
水田課長 規則性がないものをどうやってコンピュータで処理するんだ?
中山由美 住所と座標値の対応表を作るしかないんですよ。
水田課長 ええっ? うそぉ。日本全国でそんなん作ったら大変やんけ。
中山由美 だから大変なんですよ。でも、国でも民間でもかなり整備が進んできて、都市部だと家一軒までのアドレスマッチングが出来るようになってきています。
水田課長 ちなみにその対応表の座標値の数は全部で何点くらいあるの?
中山由美 数千万・・・・
水田課長 がーーーーーーーーん! そんなに!?でも、まあ一度作ったら終わりだからな。
安村主任 そうでもないですよ。住居表示の変更とか多々ありますし。市町村レベルでも近いところで、さいたま市ができたり、西東京市ができたりしましたよね。
水田課長 そうか。市のレベルでも合併とかあるよなぁ。そういう変更に対応しないといけないんだ。
中山由美 ね。 大変さが分かるでしょ。
水田課長 う〜ん。
中山由美 でも、大変なのはこれだけじゃないんです。
水田課長 え?まだ何かあるのか?
安村主任 まだまだでっせ。
水田課長 もう聞きたくない。
安村主任 いやいや。ちゃんと聞いて分かってもらわないと。
水田課長 えーーー。今日は疲れたから、ちょっと待ッチング。
中山由美 また、ジョークで切りぬけようと・・・
安村主任 すばらしいですね。脂肪の固まりって感じですね。
水田課長 なんだとぉ!
安村主任 ウィットの固まりの間違いでした。体格を見てるとつい・・・
水田課長 ・・・・・・・
第23話へつづく  
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